飲み会の夜の手抜き料理はたまごしょうゆごはんがいい


今夜は待ちに待った日である。
主人がいない日。
そう飲み会の日である。

だからと言って外食に行くわけではない。
手抜き料理の日なのである。

どうしようか?
いる日もいない日もメニューに迷う。

とりあえず『ゆでたまご』を作ることにする。
ゆで卵で何ができるのか。
煮卵、つけるのに時間がかかりすぎる。
おでん、結局手抜きになるのか疑問。

私が今日やりたいのは、手抜き料理なのだ。
それ以外の何もやりたくない。

そこで閃いたのが『たまごしょうゆごはん』
料理と言っていいのかどうかも疑問形だ。

ゆで卵を白ごはんの上にのせて、ぐちゃぐちゃにする。
しょうゆをかける。
至ってシンプル。

シンプルな物は、おいしい。
部屋もごはんも究極はシンプルがいいということである。

そんな極論を自分の中で展開させながら、子どもたちの前に置く。
白ごはんの上にゆで卵である。
子どもたちは、わーいと言いながら、何の疑問も抱かずに混ぜている。

そんな笑顔の前に罪悪感を感じながらも
今日の料理は、成功だったとも思う。

栄養も何も考えていないごはん。
明日からはちゃんと栄養を考えて作るよ。
そう思いながら、ゆで卵を食べる。

「ママ、それだけなの?」
ゆで卵をかじっていた私に娘の曇りなき眼が近づいてくる。
皿の上にもうひとつのゆで卵を発見したのだ。
娘用1個、息子用1個、自分用2個。

「うん。これだけだよ」
笑顔で答えると
「あー、よかった。これわたしのね」
そう言って、皿の上のゆで卵をキープにかかる。
「ずるい」
息子もそう言って、私の方をじっと見る。
半分に割って事なきを得たが、小さくても食べる量は同じである。
それを理解した夜だった。




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